湖水地方(イギリス)

1997年8月
ねこ 小学1年生  ひめ 幼稚園年少(4歳) うさ 3歳
  ピーターラビットのふるさと、湖水地方。 サースフェーのマーモットと同じご家族の話を聞き、やってきました。  ロンドンから電車に乗り、途中オクスンホルムで乗り換えてウィンダミアまで約4時間。人気の湖水地方なので大混みの車内でしたが、イギリスの田園地帯や小高い丘などの景色を堪能しながらの旅でした。そこからバスでボーネスというウィンダミア湖畔の街に行って滞在しました。
  人気の観光地なので、もちろん人出も多かったけれど、場所によっては本当にひっそりとして自然豊かなところもあり、ナショナルトラスト運動によって保護されている自然を堪能しました。
 
  ウィンダミアからボーネスに向かうバス。2階建てバスなのですが、2階がこのようにオープンになっています。  ウィンダミア湖畔。白鳥やらカモやらアヒルやらが、我が物顔でウロウロしています。もちろん、ねこ家の子どもたちはご機嫌です。
 この日の夕食は、写真左手奥に見えるレストランのオープンテラスで「フィッシュ&ポテト」でした。
ウィンダミア湖クルーズ
  ボーネスの桟橋から遊覧船が出ています。写真右手に見える島は、ポターの「リスのナトキン」のお話に出てくる島です。
 船を下りて、桟橋から歩いて「ビアトリクス・ポターの世界」へ行きました。ここにはポターの絵本に登場するピ−ターラビットやアヒルのジマイマ、、ハリネズミのおばさんなどたくさんの仲間達の人形が飾ってありました。本当にポターの世界に入ってしまったような気分です。その他、ポターの生涯を紹介したビデオなどもあり、ファンにはたまりません。そしてお約束通り、ここのショップでピーターラビットとジマイマのぬいぐるみを買うことになったのです。
 この日の昼食は、湖畔にある居酒屋風のお店でした。サーバーからグラスについでくれたギネスの黒ビールのおいしかったこと!!はじめにビールを頼んだら、出てきたのはカールスバーグ。ちょっとがっかりしてうさ父とカウンターを見ながらぶつぶつ言っていたら、2杯目に頼んだときは、「黒でいいか?」と聞いてくれました。おいしかったです。
ニア・ソーリー
 ボーネスからバスに乗ってウィンダミア湖をほぼ半周し、ホークスヘッドで乗り換えて山道を登っていくと、静かなニアソーリーの村に着きます。ビアトリクスポターが暮らしていたヒルトップが有名ですが、そこを含めて、ポターがナショナルトラストに寄付したという広大な土地が、自然のまま残っている本当に美しい村です。そして、湖畔のように観光客でごった返ししていないところが大いに気に入って、滞在中2回も訪れてしまいました。
 これがヒルトップ小屋です。「こねこトムのお話」に出てくる玄関がそのままあって、感激でした。この日は残念ながら休館日で、中は見ることができませんでした。でも、周りの庭や農場は見ることができました。今にもピーターラビットが飛びだしてきそうでした。
 2回目に訪れたときは、天気がよく、石垣で囲まれた農場や遠くに見える小さな湖の景色が素晴らしかったです。誰もいない小道を湖まで、ぽくぽくお散歩しました。 
 散歩しながら見つけたのが小さな公園。早速遊び始めた子どもたちです。
 それから見つけたのは、小道の脇に生えている野いちご。草をかき分けて、摘んで食べました。とっても甘かったです。右の写真の山の上の方には羊がいるのですが、よくよく見ていると、その間から、ピーターラビットや仲間達がぴょこぴょこ顔を出しているのです。こんな所だからあの名作ができたんだろうな、と感激ひとしおでした。
レイクサイド&ハバースウェイト鉄道
 乗り物好きのうさ父とうさくんのための企画です。ボーネスから船でレイクサイドまで40分。そこからハバースウェイトまで、この蒸気機関車で20分の旅です。
 終点ハバースウェイト駅です。自然に囲まれた小さな駅で、駅前も、特にこれといったものはありません。面白かったのは、裏に車庫のようなものがあって、そこに機関車トーマスやヘンリーの絵が描かれた機関車が飾ってあったことです。子どもたちは大喜びでした。  駅では機関車の付け替えが行われていました。風情があります。
 ちなみに、「ハリーポッター」の映画を初めて見たとき、ポグズミートの駅はここかも、と思いました。雰囲気があんな感じだったのです。実際は違うようですが。
 ここで泊まったのは、名前を忘れてしまったのですが、ボーネスの湖畔から少し山の手に登っていった途中にある、コテージタイプのホテルでした。森の中の広い敷地に1件ずつ独立したコテージがたくさん並んでいました。コテージ自体は少し広めのホテルの部屋くらいの広さでしたが、内装がカントリーっぽいかわいさで、窓からは静かな森が見えるというあたりがとてもステキでした。
 レストランはコテージから歩いていった先にあり、そこに着くまでにもちょっとした散歩でした。夕飯は外で食べたりフィッシュ&チップスをテイクアウトしたりして、朝食だけそこを使ったのですが、さすがに「イギリスの料理でおいしいのは朝食。」と言われるだけあって、とても充実していました。メニューを見ると、卵やハム、ケッパー(酢漬けの魚?)など豊富にあって、ウェイトレスさんに「これとこれと・・」と注文すると運んできてくれます。シリアルやサラダなどはバイキングでで、自分で取りに行きます。うれしかったのは、注文すると、"YES"とか"Sure"ではなくて"Good"と答えてくれることです。「私の選び方ってよかった?」とか思っちゃって。(もちろん違うのですが)
 びっくりしたのは、夕食の時はレストランに子どもを連れて入れないことです!それでは子どもはどうするかというと、ルームサービスをしてくれるのです。さらに驚いたことに、その間心配な親のために、各テーブルにコテージと直結したインターホンが付いていて、部屋の中の様子はそれで確認ができるようになっているのです。何というか、カルチャーショックです。イギリスでは、どんなに小さくても寝室は親とは別ということは聞いたことがありましたが、こういうところまで・・・。悲しい日本人の我が家はさすがに恐くて使えず、テイクアウトや外食になりました。
 夕方食事に出たら、湖畔に夏の間だけの小さな遊園地ができていて、とてもにぎやかでした。メリーゴーランドとか汽車などが出ていたような。でも、子どもたちを載せた記憶は・・・ないです。